時刻のフォーマット

Robot Framework では、時刻を表現するための、わかりやすく柔軟性のある独自のフォーマットを持っています。 このフォーマットは一部のキーワード (例えば BuiltIn_ ライブラリの SleepWait Until Keyword Succeeds), DateTime_ ライブラリ、そして タイムアウト の表現に使われます。

時間の数値表現

時間を数値で表した場合は、秒数とみなされます。整数でも浮動小数点でも使えます。 また、実際の数値オブジェクトでも、数を表す文字列でも表せます。

時間の文字列表現

時間の文字列表現とは、 2 minutes 42 seconds のような形式の文字列で時間を表すことです。 この表現だと、秒で表すよりも時間がわかりやすいときがあります。例えば、秒で 4200 と表すより、 1 hour 10 minutes のほうが、どのくらいの長さか理解しやすいはずです。

この表現方法の基本的な考え方は、まず数値、そしてその後ろに数値の表す時間単位がくるというものです。 数値は整数でも浮動小数点でもよく、大小文字やスペースの数を区別しません。負の値を表したいときには 先頭に - をつけられます。時間の単位として使えるのは以下です:

  • days, day, d
  • hours, hour, h
  • minutes, minute, mins, min, m
  • seconds, second, secs, sec, s
  • milliseconds, millisecond, millis, ms

例:

1 min 30 secs
1.5 minutes
90 s
1 day 2 hours 3 minutes 4 seconds 5 milliseconds
1d 2h 3m 4s 5ms
- 10 seconds

「タイマー」形式の文字列

Robot Framework 2.8.5 から、時間を hh:mm:ss.mil 形式で表せるようになりました。 この形式では、時部分とミリ秒部分は省略できます。先頭と末尾のゼロは、意味を もたないときは無視され、負の値は - をつけることで表せます。 例えば、以下の表のように、タイマー形式と文字列の時間表現が対応しています:

タイマー形式と時間文字列の対応例
Timer Time string
00:00:01 1 second
01:02:03 1 hour 2 minutes 3 seconds
1:00:00 1 hour
100:00:00 100 hours
00:02 2 seconds
42:00 42 minutes
00:01:02.003 1 minute 2 seconds 3 milliseconds
00:01.5 1.5 seconds
-01:02.345 - 1 minute 2 seconds 345 milliseconds