Dialogs: ユーザにダイアログを表示する ======================================== :Version: 3.0 :Scope: global :Named arguments: supported このテストライブラリは、ユーザと対話するためのダイアログ機能を提供します。 ``Dialogs`` は Robot Framework の標準ライブラリで、テストを一時停止して、ユーザから入力を受け付ける手段を提供します。 テストを実行している環境が Python, IronPython, Jython のいずれかによって、表示されるダイアログは多少異なりますが、機能に違いはありません。 Robot Framework 2.8 からは、メッセージが長い場合、行を折り返すようになりました。 自分で行を折り返したければ、文字列中に改行文字 ``\n`` を入れてください。 このライブラリには、 Python ではタイムアウトと一緒に使えないという制限があります。 IronPython のサポートは Robot Framework 2.9.2 で追加されました。 キーワード ------------- Execute Manual Step ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Arguments: [message, default_error=] テストの実行を一時停止して、ユーザがキーワードの実行状態を入力するまで待ちます。 ユーザは、 ``PASS`` または ``FAIL`` ボタンを押せます。 後者を押した場合、テストは失敗し、エラーメッセージを入力するためのダイアログが表示されます。 ``message`` は、最初のダイアログに表示される説明です。 ``default_error`` は、エラーメッセージ入力ダイアログを表示する際の、デフォルトのエラーメッセージ内容です。 Get Selection From User ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Arguments: [message, *values] テストの実行を一時停止して、ユーザに値を選ばせます。 ユーザが選んだ値を返します。 ``Cancel`` ボタンを押すと、キーワードは失敗します。 ``message`` は、最初のダイアログに表示される説明です。 ``values`` は、ユーザに提示する選択肢です。 例:: | ${username} = | Get Selection From User | Select user name | user1 | user2 | admin | Get Value From User ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Arguments: [message, default_value=, hidden=False] テストの実行を一時停止して、ユーザに値の入力を求めます。 ユーザが入力した値、またはデフォルト値を返します。 空の値を返してもかまいませんが、 ``Cancel`` ボタンを押すとキーワードは失敗します。 ``message`` は、最初のダイアログに表示される説明です。 ``default_value`` は、入力フィールドにデフォルト値として表示する値です。 ``hidden`` を真値にすると、ユーザが入力した値を隠蔽します。 ``hidden`` は、空でなく、かつ ``false`` や ``no`` でない文字列の場合に真になります。大小文字は区別しません。 文字列でなければ、その真偽値を `Python の流儀で`__ 決めます。 __ http://docs.python.org/2/library/stdtypes.html#truth-value-testing 例:: | ${username} = | Get Value From User | Input user name | default | | ${password} = | Get Value From User | Input password | hidden=yes | Robot Framework 2.8.4 から、値を隠せるようになりました。 ``false`` や ``no`` を偽値とみなすのは 2.9 からです。 Pause Execution ~~~~~~~~~~~~~~~~~ Arguments: [message=Test execution paused. Press OK to continue.] テストの実行を停止して、ユーザが ``Ok`` ボタンを押すまで待ちます。 ``message`` は、ダイアログに表示されるメッセージです。