Dialogs: ユーザにダイアログを表示する

Version:3.0
Scope:global
Named arguments:
 supported

このテストライブラリは、ユーザと対話するためのダイアログ機能を提供します。

Dialogs は Robot Framework の標準ライブラリで、テストを一時停止して、ユーザから入力を受け付ける手段を提供します。

テストを実行している環境が Python, IronPython, Jython のいずれかによって、表示されるダイアログは多少異なりますが、機能に違いはありません。

Robot Framework 2.8 からは、メッセージが長い場合、行を折り返すようになりました。 自分で行を折り返したければ、文字列中に改行文字 \n を入れてください。

このライブラリには、 Python ではタイムアウトと一緒に使えないという制限があります。 IronPython のサポートは Robot Framework 2.9.2 で追加されました。

キーワード

Execute Manual Step

Arguments: [message, default_error=]

テストの実行を一時停止して、ユーザがキーワードの実行状態を入力するまで待ちます。

ユーザは、 PASS または FAIL ボタンを押せます。 後者を押した場合、テストは失敗し、エラーメッセージを入力するためのダイアログが表示されます。

message は、最初のダイアログに表示される説明です。 default_error は、エラーメッセージ入力ダイアログを表示する際の、デフォルトのエラーメッセージ内容です。

Get Selection From User

Arguments: [message, *values]

テストの実行を一時停止して、ユーザに値を選ばせます。

ユーザが選んだ値を返します。 Cancel ボタンを押すと、キーワードは失敗します。

message は、最初のダイアログに表示される説明です。 values は、ユーザに提示する選択肢です。

例::
${username} = | Get Selection From User | Select user name | user1 | user2 | admin |

Get Value From User

Arguments: [message, default_value=, hidden=False]

テストの実行を一時停止して、ユーザに値の入力を求めます。

ユーザが入力した値、またはデフォルト値を返します。 空の値を返してもかまいませんが、 Cancel ボタンを押すとキーワードは失敗します。

message は、最初のダイアログに表示される説明です。 default_value は、入力フィールドにデフォルト値として表示する値です。

hidden を真値にすると、ユーザが入力した値を隠蔽します。 hidden は、空でなく、かつ falseno でない文字列の場合に真になります。大小文字は区別しません。 文字列でなければ、その真偽値を Python の流儀で 決めます。

例::
${username} = | Get Value From User | Input user name | default |
${password} = | Get Value From User | Input password | hidden=yes |

Robot Framework 2.8.4 から、値を隠せるようになりました。 falseno を偽値とみなすのは 2.9 からです。

Pause Execution

Arguments: [message=Test execution paused. Press OK to continue.]

テストの実行を停止して、ユーザが Ok ボタンを押すまで待ちます。

message は、ダイアログに表示されるメッセージです。